サステナビリティ

陸上養殖によって高品質なアトランティックサーモンのサステナブル(持続可能)な生産が可能となり、市場に近いことから輸送における環境負荷を最小限にします。プロキシマー社 はサステナビリティに対して体系的なアプローチをとっています。サステナビリティは当社の事業計画や意図に組み込まれているのです。
当社は、世界初の養殖会社として、シセロ社の「ダークグリーン」分類を取得しました。また、日本格付研究所(JCR)からも、当社の持続可能性に関する取り組みが評価され、最高ランクを獲得しています。

バリューチェーン

プロキシマー社のコアビジネスである陸上生産によって、従来の海での生産に関連する多くの環境問題を回避することができます。当社の生産は、周囲に影響を与えない閉鎖環境下で行われます。また、市場に近い場所にあるため、輸送に関わる排出を大幅に削減することが可能です。サステナビリティの考え方は、バリューチェーン全体を通じて一貫しており、その主な構成要素は以下のとおりです。

輸送

計画的な生産が気候に与える最も大きな効果は、ヨーロッパからアジアへのサーモンの空輸を回避できることです。日本で消費される生鮭の約9割はノルウェーから空輸されています。また、陸上養殖では、餌付けや水揚げの際に船を使わないので、化石燃料の使用も削減できます。

エネルギー効率

市場に出回っている従来のRAS法よりもエネルギー消費量が大幅に少ないAquaMaof社の循環式水産養殖システム(RAS)を選びました。

エネルギー供給

本館に屋上太陽光発電システムを設置するためにさまざまな取り組みを行なっています。太陽光パネルは、ピーク時の電力需要を満たすように設計される予定です。余剰電力は送電網を通して売電します。購入する電力がすべて再生可能エネルギー源に由来することを保証するために、原産地証明書を購入する予定です。

水利用と廃水管理

AquaMaofシステムは、硝酸塩と亜硝酸塩を効率的に除去することで99.7%の水を再循環させることができ、汚泥の量と交換水の必要性を減らす脱窒システムを使用することで、排水量を少なくしています。

廃棄物処理

トリミングや副産物は、可能な限り食用に加工され、残りはペットフードや魚粉・油に精製される予定です。包装材や非有機廃棄物の量を最小限に抑え、リサイクルし、可能な限り包装材にリサイクル素材を使用するよう抱負 意向しています。

飼料

飼料供給会社であるスクレッティング(Skretting)社は、日本に工場を持ち、飼料の輸送に伴う排出を最小限に抑えることができます。 スクレッティング社は、大豆とアブラヤシの原料を低リスク地域または高リスク地域から調達しており、違法な森林伐採が行われていないことを証明する認証を受けています。2025年末までには、合法・違法な森林破壊が行われていない低リスク地域または高リスク地域から、第三者認証制度のもと、完全に分離されたサプライチェーンで大豆とアブラヤシ原料のみを調達することを約束します。

養殖魚の環境整備

寄生虫感染のリスクを排除し、病気のリスクを軽減するためにあらゆる手段を講じています。プロキシマー社の施設は厳重なバイオセキュリティーエリアとし、加圧した建物と厳しい消毒手順で、病気が空気中から侵入したり、人や設備によって持ち込まれたりするのを防ぎます。従来のアトランティックサーモンの養殖に比べ、スモルト後の死亡率が大幅に低くなることを期待しています。生きたまま輸送することを避けることで、ストレスを軽減し、養殖魚の環境整備 を強化します。他のRASソリューションとは異なり、AquaMaofシステムはハーベストチャンネルを主に利用しています。従来のポンプ輸送に比べ、魚の取り扱いがやさしく、ストレスが少ないのです。

ESGレポート

当社は、グリーンデットファイナンスに関するセカンドオピニオンを提供する世界的なリーディングカンパニーであるシセロ社により、2021年4月にDark Greenに分類されました。Dark Greenは、低炭素で気候変動に強い未来という長期的なビジョンに対応するプロジェクトやソリューションに与えられる、その最高グレードです。

2022年3月、当社は、公認の日本格付研究所(JCR)から、会社の持続可能な活動に対して「グリーン」の最高ランクを獲得しました。2023年3月には、これに続き、国連の目標14「水面下の生命」に特に対応する「ブルー」の最高ランクをJCRから追加で取得しました。

シセロ - 企業評価シセロ - セカンドオピニオンJCR Green - english reportJCR Green - 日本語版レポートJCR blue - 英語レポートJCR blue - 日本語版レポートサステナビリティフレームワーク

認証

今後は、環境・社会基準に基づく自主的な認証制度であるASC(Aquaculture Stewardship Council)を通じて、施設の認証を取得する予定です。AquaMaof社のポーランドにある既存の生産施設はASCの認証を受けています。

ESGへのお問い合わせ

ESG&ビジネスオペレーションズ・ディレクター
Vivian Lunde
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