丸紅とプロキシマー社は日本におけるアトランティックサーモンの独占販売契約締結を発表

丸紅株式会社、プロキシマー's Japan循環型水産養殖システム システムの全アトランティックサーモン を独占販売へ

Published:
20.04.2022

丸紅株式会社とプロキシマー シーフード AS は、丸紅が、プロキシマー社が日本で建設中の閉鎖型再循環養殖システム(RAS)で生産されるアトランティックサーモンの日本における総販売代理店となることに合意しました。

丸紅 生鮮食材部長 中村一成とプロキシマー社 CEO Joachim Nielsen

「丸紅との提携は、当社のパートナーシップ戦略の重要な一環であり、これにより日本市場への生鮭の供給に一歩近づくことができます。丸紅との提携により、日本市場への生サーモンの供給が一段と身近になりました。丸紅との契約により、プロキシマーは営業・マーケティング面で大きなリソースを得ることができ、当社の製品の魅力という点で同じ考えを持つことができました」と、プロキシマー の CEO、Joachim Nielsen 氏は述べています。 

丸紅の中村一成生鮮食材部長は、「日本の水産物自給率は57%に過ぎず、海外での消費拡大やパンデミックなどの地政学的リスクの高まりから、安定供給の確保が社会的課題となっています。そのような中、日本の消費者に好まれるアトランティックサーモンを日本で生産するプロジェクトに参画することは、大きな社会的意義があると考えています。プロキシマー と共に、日本の消費者のためにアトランティックサーモンの安定供給に挑戦していきます。"

本契約は、プロキシマー社が生産する全量を日本市場向けに販売するもので、当初の契約期間は10年です。今後、両社は積極的にマーケティング活動を行い、プレミアムサステナブルシーフードブランドとしての確立を目指します。

 

人口増加や新興国を中心とした食生活の向上、先進国での健康志向の高まりなどから、世界的に鮭の需要拡大が見込まれています。しかし、生態系の保護や海面養殖に適した地域の不足という観点から、天然・海面養殖の鮭の供給が頭打ちになっています。このような状況の中、地理的な制約がなく、水質汚染や養殖魚の流出などの環境負荷が少ないRAS技術は、水産物の持続的・安定的な供給のための一つの手段として期待されています。日本では、アトランティックサーモンの需要が伸びており、日本の消費者は鮮度を重視し、地元の食材を高く評価する傾向があります。また、近年では、持続可能性に関連する消費者の意識も高まりつつあります。

丸紅は、子会社の紅礼を核に、天然・海面養殖鮭の取り扱いにおいて国内で一定のシェアを有しており、2020年4月より、世界最大級のRAS生産量を誇るデンマークのDanish Salmon A/Sに出資しています。丸紅は、RASで生産された国産アトランティックサーモン(プロキシマー )の総代理店として、環境配慮型食品事業を拡大し、環境負荷を低減した持続可能な食料の安定供給に貢献します。また、丸紅は、昨今その重要性が再認識されているフードサプライチェーン、地産地消型の食品供給の強化に貢献します。

丸紅について      

丸紅株式会社および連結子会社は、国内外の広範な事業ネットワークを活用して、輸出入(三国間取引を含む)および国内取引を行っており、その事業領域は、生活産業、情報通信・不動産、林産・食料、アグリビジネス、化学品、エネルギー、金属・鉱物資源、電力、インフラプロジェクト、航空宇宙・船舶、ファイナンス&リース、建設、産業機械・物流、次世代事業開発など多岐に亘っています。また、丸紅グループは、上記各事業分野において、各種サービスの提供、社内外の投資、資源開発などを行っています。

ウェブサイト:https://www.marubeni.com/en/